実戦で使える!障害者の為の面接対策7つ

実戦で使える!障害者の為の面接対策7つ

昨今は障害者の労働意欲が増しているとよく耳にしますが、最終的に大事なのは就職できるかどうかです。

障害者の就職を成功させるには、やはり「面接対策」は欠かせない重要事項と考えたほうが良いでしょう。

事前に対策しているかしていないかで、いざ面接になったときに気分も楽になり、面接官にも好印象を与えられます。

この記事では、障害者の就職で欠かせない面接対策を7つのポイントにまとめて解説します。

他の記事とは少し違う、実戦で使えるポイントをまとめましたのでぜひご参考になさってください。

身なり、表情、声のトーンに気を付ける

障害者の面接で最も大事なのが、「最初の印象」です。「人は見た目で80%を判断する」とよく言われますが、「身なり」「表情」「声のトーン」には特に気を付けましょう。

服装:基本はスーツですが、スーツでなくてもよい会社もあります。「襟付きのシャツ」「清潔感のある服装」「派手ではない服装」がベストです。
表情:明るい印象を与えるのも面接対策で大事な要素。緊張して明るい表情も難しいかもしれませんが、まずはうつむき加減ではなく真っすぐ前を向いて面接官と話すよう心がけましょう。
声のトーン:大きな声で話す必要はありませんが、ボソボソとした話し方は面接官に与えるイメージが良くありません。

事前に面接のシミュレーションとして、ボイスレコーダーなどで自分の録音して確かめてみても良いでしょう。

香水や匂いの強い制汗剤もNGです。また靴やズボンの裾などが汚れていないかチェックし、清潔感にも注意しましょう。

配慮が必要な事項は予めまとめておいて面接で伝える

「どんな配慮が必要か」という点は、面接時にハッキリさせなければいけません。企業があなたと面接したということは、できる配慮は行った上での採用を前提に考えているためです。

障害に関するセンシティヴな話ですので話せる範囲で構いません。以下のポイントに沿って配慮が必要な事項を予めまとめておいて、素直に伝えるようにしましょう。

・障害をカバーして働くために必要な施設や設備
・障害を理由としてできない業務
・通院や服薬、休憩などはどのくらいの頻度が望ましいか
・視覚や聴覚、嗅覚などで特にストレスを感じる部分
など

他にも障害の特性に応じて配慮が必要な事項はありますが、配慮事項は就職後に会社内の体制を整えるための重要事項ですので、ごまかしたり遠慮したりしないで正直に伝えるのが大前提です。

障害の特性や症状は分かりやすく伝える

障害者雇用を行う企業の全てが、障害者の症状や特性に詳しいわけではありません。初めて障害者を雇用する企業も少なくありませんので、「障害の症状や特性は分かりやすく伝える」のが大事です。

よって専門用語や自分にしか分からない表現は使わず、言葉を言い換えるなどの工夫をしましょう。

感覚過敏 => 「視覚や聴覚、嗅覚などで感じることがストレスになりやすい感覚過敏という症状があります。」
気分変調症 => 「うつの症状が長く続いてしまう気分変調症ですが、うつ病より症状は軽めです。」
過集中 => 「自分の得意なことや好きな業務に没頭しすぎてしまう過集中という特性があります。」
など

症状について詳しく説明する必要はありません。症状や特性が現れたとき、どのような状態になるか簡単に踏まえながら伝えるのがコツです。

できることや得意なことばかり伝えない

「できる事や得意なことばかり伝えない」というのも忘れてはいけないポイント。自分の経歴やスキル、過去の実績ばかり強調してしまうのは例え障害者でなくても印象が良くありません。

また「ポイント2・3」にも繋がる点ですが、就職を焦るあまり「できないことをできる」と言ってしまうのもNGです。

就職後に大きなトラブルの種になりますので、できないことはできないとハッキリ伝えるようにしましょう。

支援機関や施設に通所しているなら同行を依頼する

就労支援施設や地域障害者職業センターを利用していると、就職に向けた様々なサポートを受けられます。

・履歴書の書き方
・面接対策
・その他職業準備支援
など

就労支援施設や地域障害者職業センターなど、就職をサポートしてくれている機関では「面接の同行依頼」も行っています。もし面接が不安なら、自ら動向を依頼するようにしましょう。

精神障害により気持ちが不安定で面接に臨めないなど、不安なことがあれば必要に応じて面接に同行してもらえます。

同行してもらっただけで気持ちが楽になり、自ら積極的に発言できたというケースもあります。面接が不安ならぜひ同行を依頼するようにしましょう。

質問には結論から答えて詳細を述べてまとめる

さて障害者の面接に限った話ではありませんが、相手に何か伝えるときは「結論から述べて詳細を伝える」を意識しましょう。理由は話の内容を相手が理解しやすく、会話もスムーズになるためです。

例えば、こういった記事において何か伝える場面でも「PREP」という形が基本です。

Point(結論):最初に結論や質問に対する答えを述べる
Reason(理由):なぜそう思うのか理由を伝える
Example(詳細):述べた理由に対して具体的な事実や事例を挙げる
Point(結論):最後に「なので私は」と改めて結論を伝える

話を簡潔にする時には「Example(詳細)」を飛ばすケースもありますが、結論から先に述べると詳細な話を聞きたいと相手に思わせる効果があります。

障害を理由にできないことややりたいと思っている仕事、なぜその会社に就職したいと思ったかなど、PREPを意識して伝えてみてはいかがでしょうか。

企業情報は最低限調べておく

そして最後にお伝えする障害者の面接対策は、基本中の基本「企業情報は調べておく」ということ。企業情報を調べることが必要な理由は多くありますが、主に以下3点が特に重要だからです。

・自分がその企業で働きたいと思う理由を明確にするため
・自分の障害と症状に対し、企業の風土や配慮、業務内容にミスマッチを起こさせないため
・入社後にどんな能力を発揮してどう貢献できそうかイメージできるため

企業情報を調べることで、同じ業種、業界の全体像が見えてくるメリットもあります。

企業情報と言っても会社所在地や変遷、決算書など実に多くの情報がありますが、全て暗記する必要はありません。

最低限、主な事業内容や部署、資本金、メディア掲載実績など、企業が強みとしている部分は目を通しておきましょう。

事前に企業情報を調べておくことで面接時の質問に対してスラスラ答えられるようになり好印象になるでしょう。

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