精神疾患があっても大丈夫!イライラしない育児のコツ5選

精神疾患があっても大丈夫!イライラしない育児のコツ5選

うつ病や双極性障害などの精神疾患があると、育児は特に大変です。予想外のことが多く、上手く行かないこともあります。

そして、自分は親失格なのではないかと自己嫌悪してしまい、情けなくて泣いてしまうこともあるでしょう。

ですが、育児は少しの工夫と発想の転換でグッと楽になります。

今回は、精神疾患があっても快適に育児ができるコツを5つご紹介します。

今日始められることばかりなので、ぜひ最後まで読んで日頃の育児に役立ててください。

毎日の決まった行動はルール化しよう

子供に、毎日のようにかけている言葉はありませんか?

「宿題やったの?」「だらだらしないで」などの言葉は、多くの親が嫌と言うほど口にするのではないでしょうか。

いつも同じことを言っているのに全く改善されないと、イライラするのが自然です。

ですがこれらは、ルール化することで解決します。

・宿題は学校から帰ってきたらすぐにやる
・朝食を食べて学校に行くまでのあいた時間は読書をする
・食事の後は片付けをする

このようにルールにすれば、「時間だよ」のひとことで子供は何をすべきか理解してくれます。

親のイライラが少なくなるだけでなく、子供にも規則正しい生活が身につくので、良いことばかりです。

なお、ルール化についての注意点は、以下の2つです。

・子供に合ったルールにする
・事前に子供とルールについて話し合う

5歳の子供に、食事の前に箸を並べる手伝いをするというルールは適切でも、15歳には簡単すぎます。

ルールはその子供にあわせたレベルで、しかも日々をシンプルにできるものがおすすめです。

また、親が勝手にルールを決めてしまうのは良くありません。必ず子供に理解してもらってから始めましょう。

子供が理解していないうちに始めてしまうと、子供はやらされていると感じてしまいます。

ルール化するメリットは自発的に行動することなので、やらされてると感じてしまうと、効果半減です。

事前に子供が納得するまで、ルール化するためのお話をしましょう。

ひとりで頑張らず親子支援サービスを利用しよう

育児をひとりで行うワンオペ育児がたびたび話題になるほど、日本ではひとりで育児をする家庭が多いです。

夫婦で一緒に育児をするのが理想ですが、実際に夫婦が平等に育児に関わっているというご家庭は、少ないのではないでしょうか。

ひとりだけで育児をしていると、少しのことでも自分の育児が悪いのではないかと不安になり、自己嫌悪に陥って自分を責めてしまいがちです。

そんな時は、行政などで行っている育児支援サービスを利用するのがおすすめです。

週に1~3日、赤ちゃん広場のような同じ年頃の子供が集まって遊べるような施設が開放されていたり、無料で育児相談にのってくれたり、サービスも充実しています。

お住まいの地域によってサービス内容が違うので、まずは各自治体のホームページの子育て支援に関するページをチェックしてみるのがおすすめです。

また、児童相談所に連絡するのも良い手段です。児童相談所というと大袈裟な気がするかもしれませんが、日頃の育児相談もできます。

全国どこでも「189」の番号に電話するだけで繋がりますし、秘密も守ってくれるので安心です。

【参考】
児童相談所虐待対応ダイヤル「189」について|厚生労働省

完璧な親はいない!肩の力を抜こう

家をきれいにして、美味しいご飯も作って、子供のお世話も完璧にこなして、なおかつ心にも余裕がある親は、いないと言っても良いでしょう。

なぜなら、子供には個性があるため、子育てに正解はなく、子供はいつだって予想外の行動をするものだからです。

あれもこれも完璧を目指すのではなく、ほどほどを意識してみましょう。

上手くできない日があっても、「ま、いっか」と思うことが重要です。

失敗したとしても、ほっと一息ついて、落ち着いたらまたやれば良いのです。

精神疾患があってもなくても、完璧な親はこの世にひとりだっていません。上手くできないことがたくさんあっても良いのです。

大切なのは、子供を愛し無事に育てること。それだけで、十分なのです。

「ありがとう」と「ごめんなさい」はしっかり伝えよう

「ありがとう」は魔法の言葉です。言われると、誰でも幸せな気持ちになります。

特に子供は親にほめられたいと思っています。少しのことでも「ありがとう」と伝えることで、自信がつき、積極的に物事をこなしてくれるようになります。

また、親でも間違えたり失敗したりすることがあります。そんな時は、素直に謝りましょう。

間違えたら「ごめんなさい」のひとことをきちんと伝えることで、親子関係が対等に近づき、絆が深まります。

絆が深まると、子供は安心します。安心すると、親側の主張も理解してもらいやすくなるので、育児のイライラが軽減します。

ですが、謝りすぎるのは良くありません。謝るのは本当に悪かった時だけにして、「ありがとう」に置き換えられる場合は「ありがとう」と伝えるようにしましょう。

どうしてもダメな時はクールダウンタイムを作ろう

親だって人間です。どうしても怒りがおさまらないこともあります。

そんな時は、クールダウンの時間をもらうのがおすすめです。怒りのピークが過ぎ去る時間は6秒と言われています。

子供に「ちょっと待ってて」と伝えて、6秒間ほど深呼吸して冷静になる時間を作ってみましょう。

6秒で足りなければ、数分であれば静かな別室に行く方法もあります。

怒りのピークをやり過ごした後は、問題点を整理して話を進めていくとスムーズです。

・どうしてそんなことをしてしまったのか
・それをどうしてやってはいけないのか
・これからどうすると良いのか

子供は長い時間、話に集中できませんので、出来る限りシンプルに説明してあげるのが理想です。

クールダウンタイムは、子供と冷静にお話しするために必要な時間です。怒りがおさまらない時にはぜひ取り入れてみてください。

まとめ

今回は、精神疾患があってもできる、育児の簡単なコツを5つご紹介しました。

・習慣はルール化する
・ひとりで抱え込まない
・完璧な親はいないと肩の力を抜く
・「ありがとう」は魔法の言葉、「ごめんなさい」は絆を深める
・クールダウンタイムを作ろう

どのコツも、今日から取り入れられるものです。特別な知識や道具がなくてもできますので、ぜひ育児に取り入れて、楽しい子育てに役立ててください。

【参考】
イライラ子育てにサヨナラしたい!アンガーマネジメント入門
感情のコントロールが苦手な子どもたちへのアンガーマネージメント

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